あの日、足が震えた──水辺で感じた「老い」の恐怖
朝5時。いつもの堤防に立った私は、これまで何百回と歩いてきたコンクリートの端を、初めて「怖い」と感じていました。
波しぶきで濡れた足元。わずか30センチ幅の通路。その先には、冷たく黒い海面が広がっています。
「…足が、動かない」
若い頃なら何も考えずに歩いていた場所です。でも今日は違う。右足を一歩踏み出そうとした瞬間、膝がわずかに震えました。バランスを崩す自分を想像してしまったのです。
もしも落ちたら、私は泳いで戻れるだろうか?
答えはわかっていました。——いいえ、無理です。
そもそも私は泳げません。そして今の私には、若い頃のような俊敏さも筋力もありません。
「なんで今さら怖くなるんだ…」
悔しさと情けなさが混ざった感情が、喉の奥に詰まりました。釣りは私の人生そのもの。30年以上続けてきた、唯一の誇れる趣味です。それなのに。
「もう歳だから、危ないよ」
妻は最近、私が釣りに行くたびにそう言います。心配してくれているのはわかる。でも、その言葉を聞くたびに、自分が「役立たずの老人」になっていくような気がして、胸が苦しくなるのです。
見て見ぬふりをしてきた「体の変化」
思えば兆候はありました。
- ロッドを一日振り続けると、翌日は肩が上がらない
- テトラポッドを飛び移る時、着地の衝撃が膝に響く
- 夜釣りの後、車の運転で視界がぼやける
- 重い荷物を持つと、すぐに息が切れる
でも認めたくなかった。「まだ大丈夫」「気のせいだ」——そう自分に言い聞かせ続けてきました。
それが、あの日を境に変わりました。
目の前で起きた「転落事故」という現実
6月の梅雨の晴れ間。隣の釣り座にいた60代くらいの男性が、足を滑らせて海に落ちたのです。
バシャーン!
鈍い水音。悲鳴。駆けつける人々。
幸い、その方はライフジャケットを着けていました。すぐに浮き上がり、周囲の助けで引き上げられましたが——
「もしもライフジャケットがなかったら」
「もしも助けが間に合わなかったら」
「もしもあれが自分だったら」
その夜、布団の中で何度もシミュレーションしました。冷たい海水に沈む感覚。パニックで息ができない恐怖。家族の泣き顔。
朝まで眠れませんでした。
「プライド」と「現実」の間で揺れた日々
翌日、私はパソコンの前に座り、検索窓に「ライフジャケット」と打ち込みました。
でも、カートに入れるボタンは押せませんでした。
「これを買ったら、『もう若くない』って認めることになる」
画面を閉じました。また開きました。また閉じました。
スマホに妻からLINEが届きました。
「今日も釣り?気をつけてね」
その一言が、胸に突き刺さりました。
家族を不安にさせている自分への罪悪感
私には孫がいます。まだ5歳の男の子。
「じいじ、今度釣り連れてって!」
あの笑顔を見るたびに思います。——この子が小学生になる頃まで、私は釣りを続けていられるだろうか?
それとも、無謀なプライドのせいで、もっと早く終わりを迎えることになるのか?
妻は何も言いませんが、私が釣りに行く前の「行ってらっしゃい」の声が、以前より小さくなった気がします。きっと、心配しているのでしょう。
でも、私は釣りを諦められない。
釣りのない人生なんて、考えられない。
だったら——。
ついに決断した日
「よし。買おう」
あの事故から2週間後、私は決めました。
プライドを守って危険を冒すより、安全を確保して釣りを続ける方がよっぽど賢い。
そう自分に言い聞かせ、ライフジャケット選びを始めました。
ベルトタイプ vs ベストタイプ、泳げない私の選択
最初に迷ったのは、「ベルトタイプ」か「ベストタイプ」か、という点でした。
ベルトタイプ(腰巻き式)のメリット:
- 動きやすい
- 暑い日でも快適
- 見た目がスマート
でも、泳げない私には不安がありました。
水に落ちた時、本当に浮けるのか?
パニックになって顔が水に沈んだら?
YouTubeで転落実験の動画を何本も見ました。ベルトタイプでも浮力は十分。でも、浮き上がるまでの数秒間、顔が水に浸かる映像もありました。
その「数秒」が、泳げない人間には永遠に感じるはずだ。
一方、ベストタイプなら:
- 首元まで浮力体がサポート
- 自動的に顔が上を向く構造
- 意識を失っても仰向けで浮く
多少動きにくくても、命には代えられない。
私はベストタイプを選ぶことにしました。
「桜マーク」という安心——国の認証を選んだ理由
次に直面したのは、「どのメーカーを選ぶか」という問題でした。
Amazonで「ライフジャケット」と検索すると、驚くほど安い商品がたくさん出てきます。2,000円、3,000円台のものも。
でも、命を預ける装備を、値段だけで選んでいいのか?
そこで調べて知ったのが「桜マーク」の存在でした。
桜マーク(TYPE A)とは?
国土交通省が定めた安全基準をクリアした証。正式名称は「小型船舶用救命胴衣の型式承認試験」。
- 浮力7.5kg以上を24時間保持
- 顔を水面上に維持できる構造
- 耐久性・強度の基準クリア
つまり、国が「これなら命を守れる」と認めた製品だけに付けられるマークです。
安い製品にこのマークがない理由も納得しました。認証を取るにはコストがかかる。でも、そのコストは「信頼性」への投資なのです。
「家族を安心させるためにも、桜マーク付きを選ぼう」
私はそう決めました。
ダイワDF-2608を選んだ決定的な理由
そして出会ったのが、ダイワ(DAIWA) DF-2608 インフレータブルライフジャケットでした。
選択の決め手となった3つのポイント
① 釣り具メーカーの「わかってる」設計
ダイワは釣り人が何を求めているか、熟知しています。
- ロッドをシャクる動作を邪魔しない肩周りの設計
- リールやラインに干渉しない形状
- ポケットの位置や数
「釣りをする人のために作られている」——これが大きかった。
② 桜マーク認証の安心感
TYPE Aの桜マーク取得済み。国の基準をクリアした信頼性。
妻に「これ、国が認めた安全なやつだから」と説明できる。それだけで、家族の不安も少し軽くなるはずです。
③ 価格と性能のバランス
15,543円という価格は、同クラスの他製品と比べてもリーズナブル。
高級品は2万円超えるものもあります。でも、必要な機能は十分に揃っている。
「これで十分。いや、これがベストだ」
私はそう確信し、購入ボタンを押しました。
実際に使ってみて感じた「本物の安心」
商品が届いた日、私はリビングで装着してみました。
「…意外と軽い」
思ったより違和感がありません。肩のベルトを調整すると、体にフィットします。
そして、次の休日。初めてライフジャケットを着けて釣りに出かけました。
堤防に立った時の「変化」
あの日、足が震えた場所。
今日は違いました。
胸の前のライフジャケットが、まるで「大丈夫だよ」と語りかけてくるようでした。
もちろん、慎重に歩くことに変わりはありません。でも、「最悪の事態」への備えがある——その事実が、心に余裕を生みました。
ロッドアクションへの影響は?
一番心配していたのは、「動きが制限されないか」という点。
結論から言えば、まったく問題ありませんでした。
- ロッドをシャクる動作→スムーズ
- リールを巻く動作→違和感なし
- キャスティング→むしろ安定感が増した
むしろ、ライフジャケットの適度な重みが、体幹を安定させてくれている感覚すらありました。
真夏の暑さは?
7月の炎天下でも使用しました。
正直、暑くないと言えば嘘になります。でも、許容範囲でした。
こまめに水分補給をし、休憩を取れば問題なし。そして何より、「安全」という安心感が、暑さの不快感を上回りました。
釣りを「諦めない」ための、賢い選択
あの日から3ヶ月。
私は今も、週に2回は釣りに出かけています。
変わったのは、「怖さ」が「慎重さ」に変わったこと。
ライフジャケットは、私から釣りを奪いませんでした。むしろ、釣りを続けるための「チケット」をくれたのです。
妻の表情が変わった
ある朝、玄関で靴を履いていると、妻が言いました。
「最近、釣りに行く前のあなた、ちょっと楽しそうね」
そうかもしれません。
以前は、「大丈夫だろうか」という不安と戦いながら出かけていました。今は、純粋に釣りを楽しみに出かけられます。
妻も、以前より笑顔で送り出してくれるようになりました。
孫と一緒に釣りができる未来
「じいじ、いつ釣り行く?」
孫がまた聞いてきました。
「もう少し大きくなったらな。でも、じいじはちゃんと準備してるから、心配すんな」
私は胸を張って答えました。
まとめ:60代からの釣りに、ライフジャケットは「必需品」
歳を取ることは、恥ずかしいことじゃない。
でも、無謀なことは、愚かなことだ。
ライフジャケットを買うことは、「老いを認める敗北」ではありません。
むしろ、「賢く、長く、安全に趣味を続ける」という勝利です。
こんな人に、ダイワDF-2608をおすすめします
✅ 50代以上で、体力の衰えを感じ始めた方
✅ 泳げない、または泳ぎに自信がない方
✅ 家族を安心させたい方
✅ 動きやすさと安全性を両立したい方
✅ 信頼できるメーカーの製品を選びたい方
価格:15,543円(税込)
評価:★4.5(548件のレビュー)
特徴:桜マーク(TYPE A)認証、ベストタイプ、動きやすい設計
あなたの釣りライフを、あと10年、20年と続けるために。
この小さな投資が、あなたと家族の未来を守ります。
よくある質問(FAQ)
Q1. ベルトタイプとベストタイプ、どちらが良い?
A. 泳げる方・体力に自信がある方はベルトタイプでも良いでしょう。ただし、泳げない方、高齢の方にはベストタイプを強く推奨します。首元まで浮力があるため、意識を失った場合でも顔が水面上に保たれます。
Q2. 桜マークは本当に必要?
A. 法律上、船釣りでは桜マーク付きが義務です。陸っぱり(堤防釣り)では義務ではありませんが、命を預ける装備に国の認証があるかないか——その差は大きいと思います。
Q3. 夏は暑くないですか?
A. 正直、真夏は暑いです。ただし、こまめな水分補給と休憩で対策可能。暑さより「安全」を優先すべき、というのが私の考えです。
Q4. 何年使えますか?
A. メーカー推奨は「3年ごとの点検」。ボンベやカートリッジの交換が必要になることもあります。ただし、適切にメンテナンスすれば長く使える製品です。
Q5. 本当に落ちた時に作動しますか?
A. 私は幸い未経験ですが、レビューでは「実際に落ちて助かった」という声も多数。自動膨張式なので、水を感知すれば瞬時に膨らみます。
あなたの安全が、家族の笑顔を守ります。

