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60代からの賢い選択!古いエアコンでも「つけっぱなし」で電気代を抑える驚きの裏技

うだるような夏の暑さ。60代半ばの私にとって、年々厳しくなる猛暑は本当に体にこたえます。特に最近はニュースで熱中症の危険性を耳にするたびに、背筋が凍る思いです。エアコンは我慢しないと決めているものの、15年も使っている古いエアコンで「つけっぱなし」にしたら、電気代が一体いくらになるんだろう…と、請求書を見るのが怖い毎日でした。

「つけっぱなしの方が電気代が安くなる」という話はよく聞きますが、本当にうちの古いエアコンでも効果があるのでしょうか?最新の省エネエアコンならともかく、昔の機種で同じようにしたら、かえって電気代が跳ね上がるんじゃないか…そんな不安が頭をよぎり、結局は「もったいない」という気持ちが勝って、こまめに電源を切ってしまっていました。

猛暑の呪縛と電気代の不安:60代が抱えるジレンマ

「もう、こんなに暑いのに、なんでエアコンを切っちゃうんだろう…」

夏の午後、冷房を止めた部屋で、私は汗を拭いながら独りごちていました。外から帰ってきた時のムッとした空気、一度冷えた部屋がすぐに熱気を帯びていく感覚。あの不快感は、まさに夏の呪縛です。特に60代になってからは、若い頃には感じなかった体の重さや、少し動くだけで心臓がバクバクするような感覚が増えました。熱中症予防は頭では分かっているのに、財布と相談するとどうしても躊躇してしまう。このジレンマは、私だけでなく、多くの同世代の方が感じているのではないでしょうか。

電気代が怖い理由は明確です。年金生活が中心となり、毎月の固定費はできるだけ抑えたい。食料品やガソリン代など、物価が上がり続ける中で、電気代だけはなんとか節約したいという切実な思いがありました。ましてや、15年前のエアコンは今のものと比べて電気を食うというイメージが強く、「つけっぱなし」なんてとんでもない、という思い込みがあったのです。

「こまめに入り切り」が招いた体調不良

以前の私は、まさに「電気代節約の鬼」でした。部屋を出るたびにエアコンを切り、少し涼しくなったら切り、また暑くなったらつける。これを繰り返していました。ある日、猛暑の中で庭の手入れを終え、家に飛び込んだ私は、すぐにエアコンのスイッチを入れました。しかし、冷え切る前に「もったいない」と消してしまい、蒸し暑い部屋で夕食の準備を始めたのです。

その夜、私はひどい頭痛と吐き気に襲われました。「まさか…熱中症?」と、布団の中で不安に苛まれました。「こんなはずじゃなかった…、電気代を気にして体を壊すなんて、本末転倒だ」と、深い後悔の念に囚われました。家族に心配をかけたくないという思いも強く、このままではいけないと痛感したのです。この一件で、私は電気代の節約と健康のバランスについて、真剣に考えるようになりました。

転機は突然に!家電のプロからの目からウロコのアドバイス

そんなある日、偶然再会したのが、家電量販店で長く勤めている友人、田中美咲さんでした。彼女とは学生時代からの付き合いで、家電のことなら何でも知っている頼れる存在です。私が夏のエアコンと電気代の悩みを打ち明けると、美咲さんはにこやかにこう言いました。

「ねえ、和子。その古いエアコン、まだ買い替えなくても大丈夫かもしれないよ。もしかしたら、もっと賢く使える方法があるの」

美咲さんの言葉に、私は驚きを隠せませんでした。「え、そうなの?でも、うちのエアコンもう15年も使ってるのよ?古いと電気代がすごくかかるって聞くし…」

美咲さんは私の疑問を察したように、丁寧に説明してくれました。「確かに、最新のエアコンは省エネ性能が格段に上がっているのは事実。でもね、エアコンの電気代って、一番かかるのは電源を入れた時と、設定温度に到達させるまでの間なの。一度部屋が冷えてしまえば、あとはその温度をキープする方が、意外と電気代はかからないことが多いんだよ」

美咲さんが教えてくれた「つけっぱなし」の真実

美咲さんによると、古いエアコンでも「つけっぱなし」が有効なケースは確かにあるそうです。特に、以下のような状況では、こまめに入り切りするよりも電気代が安くなる可能性があると教えてくれました。

  • 外気温と室温の差が少ない時(特に夜間や梅雨時)
  • 部屋の断熱性がそこそこ良い場合
  • 短時間の外出で、すぐに戻る場合(30分〜1時間程度)

「エアコンはね、設定温度と現在の室温の差が大きいほど、フルパワーで動いて電気をたくさん使うんだ。だから、こまめに切ってしまうと、また部屋が暑くなった時にエアコンが頑張って冷やし直すことになるでしょ?それがかえって電気代を上げてしまう原因になることがあるんだよ」

私は目からウロコでした。ずっと信じていた「こまめに入り切り」が、実は電気代を上げていたかもしれないなんて…。

専門家が明かす!古いエアコンを賢く使う5つの裏技

美咲さんは、さらに具体的なアドバイスをくれました。古いエアコンでも電気代を抑え、快適に過ごすための5つの裏技です。

1. フィルター掃除は電気代節約の基本中の基本

「和子、エアコンのフィルター、どれくらいの頻度で掃除してる?」

美咲さんの問いに、私はドキッとしました。「えっと…年に1回…くらいかな…」

美咲さんは笑いながら言いました。「やっぱりね!実はね、フィルターが詰まっていると、エアコンの効きが悪くなって、余計な電力を消費しちゃうんだ。2週間に1回は掃除するだけで、消費電力が5%〜10%も変わってくるって言われているんだよ」

  • 実践ポイント: 掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は水洗い。完全に乾かしてから取り付ける。

2. 室外機のケアも忘れずに

「室外機って、エアコンの心臓部みたいなもの。ここに直射日光が当たったり、周りに物を置いて空気の流れを邪魔したりすると、効率が悪くなるんだ」と美咲さん。

  • 実践ポイント: 室外機に日よけを取り付けたり、周りの植木を剪定したりして、空気の通り道を確保する。ただし、室外機カバーは空気の流れを阻害するものもあるので注意が必要。

3. 扇風機やサーキュレーターとの併用で体感温度を下げる

「エアコンの設定温度を1℃上げるだけで、約10%の節電になるって知ってた?でも、暑いのを我慢する必要はないよ。扇風機を併用して、冷たい空気を循環させれば、体感温度はぐっと下がるから」

  • 実践ポイント: エアコンの風向きを上向きにし、扇風機をエアコンの対角線上に置いて、部屋全体の空気を混ぜるように使う。

4. 設定温度は28℃を目安に、除湿機能も賢く活用

美咲さんは「設定温度は28℃を目安にするといいよ」と教えてくれました。「でも、それだとまだ暑いと感じる時は、無理せず冷房を少し下げるか、除湿機能を試してみて。湿度が下がると、体感温度はかなり快適になるからね」

  • 実践ポイント: 湿度が高い日は「除湿(ドライ)」モードを試す。ただし、機種によっては「再熱除湿」といって、湿度は下がるが室温を下げずに暖め直すため、かえって電気代がかかるものもあるので注意が必要。

5. 買い替えを検討するサインと、最新エアコンのメリット

「もちろん、古いエアコンには限界もある。もし、以下のような症状が出始めたら、買い替えを真剣に考える時期かもしれないね」と美咲さん。

  • 冷えが悪くなった、異音がする
  • 電気代が明らかに高くなった
  • 修理費用が高額になる場合

「最新のエアコンは、省エネ性能が格段に進化しているし、AIが人の動きや日差しを感知して自動で快適な室温を保ってくれる機能もあるんだ。長い目で見れば、買い替えが一番の節約になることもあるから、一度見積もりを取ってみるのもいいと思うよ」

私の体験談:電気代の呪縛から解放された夏

美咲さんのアドバイスを聞いてから、私は早速実践しました。まず、フィルターを徹底的に掃除し、室外機の周りもきれいに整えました。そして、夜間はエアコンの設定温度を28℃にして「つけっぱなし」に。日中は扇風機と併用し、部屋の空気を循環させるようにしました。

最初のうちは「本当に電気代が安くなるのかな…」と半信半疑でしたが、数日経つと、その効果を実感しました。夜中に目が覚めても、部屋はひんやりと快適で、朝までぐっすり眠れるようになったのです。以前のように、寝苦しさで何度も起きてしまうこともなくなりました。

そして、何よりも驚いたのは、月末の電気代の請求書を見た時です。以前と比べて、明らかに電気代が抑えられているではありませんか!「信じられない…!こんなに快適に過ごせて、電気代も安くなるなんて、夢みたいだわ!」私は思わず歓声を上げました。電気代を気にせず、心置きなくエアコンを使えるようになったことで、夏の暑さに対する不安が嘘のように消え去りました。

古いエアコンと賢く付き合うためのQ&A

美咲さんから教えてもらった情報をもとに、よくある疑問にお答えします。

Q1: 15年前のエアコン、今すぐ買い替えるべき?

A1: 美咲さんによると、「今すぐ」というよりは、現在のエアコンの状態や使用状況によります。冷えが悪くなったり、異音がしたり、明らかに電気代が高くなったと感じる場合は、買い替えを検討する良い機会です。しかし、まだ問題なく動いていて、今回ご紹介した節電方法を実践することで快適に過ごせるなら、無理に買い替える必要はありません。まずはフィルター掃除などのメンテナンスから始めてみましょう。

Q2: 除湿と冷房、電気代が安いのはどっち?

A2: 一概には言えませんが、多くの場合「除湿」の方が電気代は安いです。特に「弱冷房除湿」と呼ばれるタイプは、室温を緩やかに下げながら湿度を取り除くため、消費電力が抑えられます。ただし、「再熱除湿」というタイプは、一度冷やした空気を温め直して排出するため、かえって電気代が高くなることがあります。ご自身のエアコンの取扱説明書を確認し、どちらのタイプか把握しておくと良いでしょう。

Q3: 室外機のケアって具体的に何をするの?

A3: 室外機は、熱を放出する重要な役割を担っています。美咲さん曰く、直射日光が当たる場所に設置されている場合は、日よけやすだれを設置して日陰を作るだけで、効率が上がります。また、室外機の吹き出し口や吸い込み口の周りに物が置かれていたり、雑草が生い茂っていたりすると、空気の流れが妨げられてしまいます。定期的に周りを整理し、風通しを良くしてあげましょう。ただし、室外機内部の清掃は専門業者に依頼してくださいね。

快適な夏は、あなたの手の中に

私は、美咲さんとの出会いと、彼女のアドバイスのおかげで、今年の夏は電気代の不安から解放され、心から快適に過ごせるようになりました。古いエアコンだからと諦めていた私に、賢い選択肢があることを教えてくれた美咲さんには感謝しかありません。

電気代を気にして体を壊してしまっては、元も子もありません。特に60代を過ぎると、熱中症のリスクは高まります。エアコンは我慢するものではなく、健康を守るための大切な味方です。今回ご紹介した「古いエアコンでも電気代を抑える裏技」をぜひ試してみてください。

もし、それでも不安が残るようでしたら、一度お近くの家電量販店で相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスは、きっとあなたの夏の悩みを解決してくれるはずです。さあ、あなたも電気代の呪縛から解放され、心ゆくまで快適な夏を過ごしましょう!

この記事を書いた人

清水 和子 | 60代前半 | 節約術と健康的な暮らしを追求するwebライター

夫と二人暮らし。定年退職後、家計のやりくりと健康維持に奮闘中。日々の暮らしの中で見つけた、無理なく続けられる節約術や、心と体を豊かにする情報を発信しています。特に、同世代の読者が抱える「お金と健康」のジレンマに寄り添い、具体的な解決策を提案することを得意としています。家電量販店に勤める友人から得た知識を元に、古い家電でも賢く使いこなす方法を実践し、快適な毎日を送っています。